ひとゆるみレポート 01 タヒチアンダンスを踊るたび、世界がひろがっていく。

リオンさん
母のすすめで、小学5年生のときにタヒチアンダンスをはじめる。本場タヒチでの大会出場権をかけて汗を流す高校2年生。近年は、東京や沖縄で開催された大会で優勝。得意技は、バックベント。

ダンスをはじめたきっかけ。

タヒチアンダンスは、文字をもたなかった古代タヒチ人たちが意志の伝達や表現方法の代わりとしてダンスを用いたのが始まりと言われています。タヒチアンダンスには幾つか種類があって、伝統的な打楽器トエレ(木のドラム)やパフドラムのビートに合わせて激しく踊る「オテア」、音楽に合わせて優雅に踊りで物語を語る「アパリマ」や「メフラ」などがありますが、僕が踊るのは「オテア」が中心です。
小学5年生のときに母から薦められたのですが、最初は絶対つまらないと思っていました(笑)。女性が踊るイメージがあったし、友だちにもからかわれると思ったのもあります。でも、実際に先生が踊るのを見たとき、すごくダイナミックで格好いいなって思って。そこからですね、タヒチアンダンスにのめり込んでいったのは。今は埼玉に住んでいて、学校が終わってから東京のスタジオまで通って練習しています。

ときには、トカゲ。ときには、神話。

タヒチアンダンスって、すごく自由度が高いんです。基本ステップはあります。でも、それだけじゃなくて、自分でテーマを決めて即興で表現するんです。たとえば、トカゲ。地をはうような動きを取りいれたり、手をかぎづめのようにして開いてみせたり。動画を見て勉強もしました。衣装もテーマに合わせてつくります。デザイナーと相談しながらつくるので、世界にひとつだけの衣装です。ほかにテーマにするのは、神話。火の神様をはじめ、あらゆる自然の神様がタヒチにはいて、たくさんの神話が残っています。神話のものがたりをダンスで表現するのですが、ネットで調べても英語のサイトばかり出てくるので、読むのに毎回苦労しています(笑)。

タヒチの舞台に立つために。

目標は、世界中のダンサーが集まるタヒチの大会に出場すること。そのためには、まず日本で結果を残す必要があります。2016年には東京と沖縄の大会に出場して優勝しましたが、フリーの振り付けがうまく行かないことも。そんな時は、ヒントを探すために映画や他のジャンルのダンス動画を見て過ごします。僕にとって勉強の時間であり、リラックスタイムでもあります。
カフェオーレはもともと好きでリラックスタイムにも、レッスン中にもよく飲んでいます。タヒチアンダンスは激しい動きを続ける分、休憩時間の水分補給はとても重要です。結果を残して、いつかタヒチの大会に呼ばれるように、今は練習を重ねている真っ最中です。

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