ひとゆるみレポート 10 全速力で夢のゴールへ、高校生のインターンシップ。

磯山渓人さん
千葉県の公立高校に通う2年生。学校に通いながら、教育ベンチャー企業・株式会社tyotto(チョット)でインターンをしている。Webデザインから動画編集・写真撮影まで幅広く担当。

デザインを実践で学ぶ、高校生インターン。

現在高校2年生です。1年ほど前から教育系ベンチャー企業の株式会社tyottoでインターンとして働いています。肩書はデザイナー。主な業務内容はWebページやチラシのデザインです。最近は、会社が開催するイベントの様子を収めた動画編集や写真撮影も担当するなど、いろいろなことをさせてもらっています。毎日、学校から帰ったらすぐに着替えて、片道1時間半程かけて会社へ通っています。
中学時代にカッコいい建物に興味を持ったのをきっかけに、デザインについて調べ始めました。そこで、Webデザインやプロダクトデザインの存在を知り、高校に入学した頃から自分でもデザインをやってみたいと考えるようになりました。中学時代に家庭教師をしてくれていたtyottoの代表・新井に相談したところ、「実際に経験してみたほうが早いよ」と言われ、インターンとして働くことになりました。

カッコいいだけじゃダメ、意味のあるデザイン。

インターンを始める前は、デザインは「カッコよければいい」と思っていました。だけど、まったく違ったんです。こんなに深く考えられているのかと、当初はギャップに落ち込みました。例えば、イベントの告知ページひとつとっても申し込みに結び付くよう、ページを見る人の思考や行動を想定しながらデザインに落とし込む必要があります。これは企業でのインターンを経験したからこそ得られたことだと思いますし、独学でデザインだけを学んでいたら、なかなか辿り着かなかったと思います。
始めの頃は全然ダメでしたが、この1年でいろいろ模索しながらやってみて、少しは進歩できたような気がしています。もちろん、まだまだなんですけどね(笑)。技術的な面で先輩デザイナーに助けてもらうことも多いので、コミニュケーションの大切さを実感しています。

選択肢を広げたいから、何も疎かにしない。

今はまだデザイナーとして半人前なので、高校卒業まではインターンを続けてデザインの実力をつけたいです。でも、卒業後はフォトグラファーを目指したいと思っているんです。元々写真も趣味のひとつだったのですが、デザインの仕事を通してさらに写真の面白さに気がつきました。大学に進学するか専門学校にするかは悩み中なので、将来のために学業も疎かにしないよう心がけています。
今はこうして注目していただいたり、僕のことを褒めてくれる人がいますが、それは「“高校生なのに”すごい」という思いがあると思うんです。”高校生”というフィルターを抜きにして、実力を認めてもらえるようになりたいので、今後も頑張っていきたいです。
勉強に集中したいときや、デザインに行き詰まったときはカフェオーレを飲んでリフレッシュしています。ちょうどいい甘さでホッとしますよね。いつか、フォトグラファーとしての自分の作品を載せたポートフォリオサイト(作品集)が作れたらいいなって思います。

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