ひとゆるみレポート 05 宇宙まで打ち上げたい、夢があります。

小林巧さん
東京理科大学3年生。イベントの企画・運営をする学生団体「宇宙就活実行委員会」のリーダーを務める。宇宙関連企業への就職のため、卒業後は大学院への進学を希望。9月の入試に向けて、受験勉強の真っ最中。

就活で、宇宙と人類を近づける。

「星の数ほど」……とは言いませんが、日本には宇宙関連企業がたくさんあります。宇宙関連企業としてはJAXAや大手重工業などが有名ですが、広く知られていないだけで、世界最先端技術をもつ中小企業だってあるんですよ。そんなことを教えてくれたのが、「宇宙就活実行委員会」でした。
「宇宙就活」では、宇宙業界の仕事や企業を知ってもらうための就活イベントを主催しています。著名人に講演していただいたり、宇宙関連企業を招いて会社説明会をしてもらったり、勉強会やグループディスカッションをしたりと活動は多岐に渡ります。宇宙の仕事というと、理系のイメージが強いかもしれませんが、実はそんなことはないんです。実際「宇宙就活」には、文系の学生も多く参加しています。専攻なんて関係なく、夢を追いかけられる。そんな人を増やしていきたいです。

父のビデオで見つけた、将来の夢。

宇宙に惹かれたのは、小学生のときでした。親子だからですかね、父が好きなスターウォーズやスタートレックに自分も見事にハマってしまったんです。最新作のスターウォーズは、映画館に8回観に行ったほどです(笑)。
なかでもスターウォーズに登場する飛行船が好きで、将来はロケットの燃焼開発に携わりたいと考えています。ここまで具体的な目標を描けたのも「宇宙就活」に出会えたことが大きいです。面白いことをしている企業がたくさんあると知ったことで、具体的に夢を目指せるようになりました。だからこそ、他の人にも広めたいのです。今は、大学院進学の受験勉強中。日本一の大学に挑戦したいという思いから、目指すは東京大学大学院の航空宇宙工学です。

”ロケットロード”のように、真っ直ぐ。

今年、「宇宙就活」のリーダーに任命されました。ディスカッションの進行やメンバーのマネージメントなど、大学では学べないことがここにはたくさんあります。理想のリーダー像は、自分でやるより頼られる人です。周囲を巻き込むのは、慣れないせいか受験勉強以上に頭を使います。脳が糖分をほしがったとき、カフェオーレを飲んでひとゆるみする時間も、宇宙関連の仕事に近づく大切な時間ですね(笑)。
ロケットが飛んだあとに残る煙の軌跡をロケットロードと呼ぶのですが、種子島からロケットが飛ぶとき、天気が良いと東京からでもロケットロードを確認できるんですよ。真っ青な空に浮かぶ煙の余韻が好きで、何時間でも見ていられます。自分も鮮やかなロケットロードが残せるように真っ直ぐに目標に向かって飛んでいきたいです。

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